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VCの採用状況報告/個性溢れるキャピタリスト採用と、投資先経営人材採用と

 ベンチャーキャピタルの求人ニーズが高騰しています。かつてVCの転職と言えば信頼できる人づての紹介が主流でしたが、急成長の追い風を受け、外部からの積極採用が目立っているのです。その顔ぶれは国内最大級の独立系VCから新進気鋭のネット系VCまで、多種多様です。
・【独立系】経営コンサル経験者による事業のバリューアップを得意とするVC
・【独立系】大企業での新規事業立上げ経験者、ベンチャー立上げ経験、会計士、投資銀行経験者などの幅広いバックグラウンドを持ちながら、ハンズ・オン型に特化するVC
・【金融系】大企業とのコラボレーションによる新規事業の立ち上げに臨むVC
・【ネット系】新進気鋭の経営者の元、若い人が多いVC
・【大学発】サイエンステクノロジーに強みを持つ産学共同ヘルスケアVC
・【その他】バイアウトファンド系など
一口にVCと言っても、投資スタイルや強みは個社によって全く異なり、其々に強い独自性を放っています。
本稿ではこうしたベンチャーキャピタルにおける最近の(1)キャピタリスト採用と、(2)投資先の経営人材採用について、考察して参ります。

(1)キャピタリスト採用
 ベンチャーキャピタリストのポジションは、VC経験者、投資銀行のTMTバンカーやECM経験者、事業会社のMBAホルダー、戦略系コンサルファームなど様々なバッググラウンドの方々に人気があります。転職活動にあたり複数社を併願する方も少なくありません。しかし、いざ面接を受けてみると、ミスマッチを感じる方が多数いらっしゃいます。求められるスキルセットがマッチしても、求められる人物像のタイプ、投資スタイルの違いによる各社の思惑が著しく異なることがその要因のようです。
 ゼロからの1のインキュベーションなのか、ハンズ・オン型によるバリューアップが目的なのか、大企業とのスタートアップの協業なのか・・・・。ベンチャーキャピタルは他の業態にも増して、個社の投資のスタイルの違いやビジョンを正しく理解し、自分に合った企業を見極めてからの応募がよいと言えましょう。そういった意味でも転職活動の際には、各社の個別事情を把握している私共転職エージェントを是非ご活用いただきたいと存じます。

 VCへの転身に成功している人物像の共通点をあえて挙げるとするならば、レジュメに記載されたスキルやご経験だけでは推し量れない、「先入観を打ち破るポテンシャルを感じさせる方」でしょうか。経歴におさまりきらない、その人ならではの個性、バイタリティーをお持ちの方とお見受け致します。従いまして選考プロセスにおいては「書類通過率は高いけれど面接後の内定率が低い」ことが特徴と言えそうです。

(2)投資先の経営人材採用
 ベンチャーキャピタル各社からはキャピタリストの他に、投資先企業の経営人材、特にCFOの求人を多数お預かりしています。
 CFOポジションの場合、IPOを視野にいれた資金調達戦略の立案と推進力および予算策定や管理実務に長けていること、財務数値やKPI分析を通じた高い資料作成能力があることなどが求められます。このポジションは特に、投資銀行業務経験者に人気があります。資金調達のスキルが評価され、CFO候補として採用された暁には単に財務に捉われない、経営ボードのポジションが約束されている可能性が高いことを、皆さんご自身がよくご存知だからです。投資銀行業務から、いつしか自分自身もテーブルの向こう側の事業会社の経営者になりたい、という思いに目覚める方が少なくないのかもしれません。とりわけ成長著しいFINTECH関連のベンチャー企業経営者についてはここ数年、投資銀行出身者が特に増えているように思います。
 
 以上、ベンチャーキャピタルの採用状況について、まとめて参りました。各社様より求人のご依頼を賜っております弊社では、バリエーションに富んだVC各社の特徴を事前にお伝えすることが可能です。まずは傾向と対策の情報収集として、ぜひ、KANAEアソシエイツにご相談ください。

KANAEアソシエイツ 代表取締役  阪部 哲也

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