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戦略ファームから投資ファンドへ

 投資ファンドにおいて、投資先企業のバリューアップを実行する専門のモニタリングチームを立ち上げる動きが増えています。これまでは投資担当者がソーシングからデューデリジェンス、ハンズオン、経営支援、EXITに至るまで、一連の業務を全て担うことが一般的でした。ところが近年、ある外資系トップティアファンドがファイナンスとモニタリングチームを分業化させたことを皮切りに、モニタリングの専門チームを立ち上げる動きが新たな潮流となって参りました。かつてはコンサルティングファームなどへの外注に頼っていたバリューアップの手法や知見を内製化することによりベストプラクティスの蓄積ができること、また、投資担当者がソーシングとエクセキューションに専念できることなどのメリットが挙げられています。

 こうした中、弊社にも投資ファンドよりチーム設立時の人材採用のご依頼案件が急増しております。特にこの一年は、数多くの採用のお手伝いをさせていただきました。ここで注目したいのは、採用された方が、いずれもPMI経験をお持ちの戦略コンサルティングファーム出身者、或いは監査法人出身者の方の転身であったことです。投資ファンドが異業界に対して門戸を開いたことにより、コンサルティングファーム・監査法人在籍者に新たなキャリアパスの選択肢が拡がりました。

 この度、実際に投資ファンドへの転身を遂げた4名の方から、転職後の近況や仕事のやりがいについて伺うことができました。その一部をご紹介致します。

<CASE1:監査法人ご出身の方>
「監査法人で法定監査を行っていましたが、現在は投資先の企業に短期常駐しており、経営改善やモニタリングを行っています。前職とは違い刺激的な毎日を過ごしております」

<CASE2:コンサルティングファームご出身の方>
「弊社ではモニタリングチームのメンバーが取締役として投資先に参画しています。ディール開始前の財務デューデリジェンスで対象会社の課題点を洗い出し、実際にファンドが経営に参画することで膠着した経営層の認識改善を計るなど組織活性化を担う非常にエキサイティングな環境だと感じます」

<CASE3:コンサルティングファームご出身の方>
「対象企業のEBITDAの向上を目指す」という明確な目標を掲げ、経営にインパクトのある施策を数多く考え、実行し、PDCAを高速で回していく毎日です。経営者としての視点を持ち、対象企業の役員など上層部を巻き込んで施策を遂行することが必要になります。責任のある業務でもちろんプレッシャーもありますが、成果が出た時のよろこびは一塩です。非常にやり甲斐を感じています」

<CASE4:コンサルティングファームご出身の方>
「トップラインの拡大やPMIコンサルティングなどこれまで戦略コンサルで培ってきた経験を活かしながら現在は中小企業向けに100日プランの立案やバリューアップ業務を行っています。投資検討前のビジネスDDやバリューアッププランの立案などに関与することでファイナンスバックグラウンド中心のチームメンバーの中で自分自身の能力や強みの差別化を図ることができています」

 どの方も、コンサルティング業務のみならず、より経営ボードにコミットできることや、ご自身のアイデアを実践して企業のバリューアップを体感できる現在の立場を楽しまれているご様子が、大変印象的でした。投資ファンドでのキャリアを軸足に今後、自身でファンドを立ち上げる、あるいは事業会社のCSOへの転身を計るなど将来のキャリアパスは確実に広がるはずです。

 現在コンサルティングファームにてPMI経験をお持ちの方で、「大企業で総合職として従事するより、もっと自立したキャリアを構築したい」「組織内でより自分のプレゼンスを高める仕事がしたい」というような志向をお持ちの方がいらっしゃいましたら、この機会に是非、ご相談ください。
                                 担当コンサルタント 芳山和也

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