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金融業界に勝負を挑む業界第一人者に聴く、「IFA」という選択肢

 「IFAはやがて、金融業界のど真ん中から業界全体を変えていく」そんな強い信念を持ち、大手証券会社からIFAへ転身する人が増えています。こうした新たな潮流は転職相談の現場でも顕著に現れています。証券会社からの転職希望者数は毎年、ほぼ横ばいにもかかわらず、近年は「IFAという選択肢を検討したい」というご相談があとを絶ちません。
 
 金融庁の報告によれば、2020年11月末時点でIFA法人は全国897社。すでに2兆円規模にまで成長した発展途上中のIFAビジネスですが、日本初のIFA法人が誕生したのは2006年。もともとは米国のファイナンシャルアドバイザーが長期的に顧客に寄り添う姿に感銘を受け、そのスタイルを根付かせようと始まったと言われています。

 IFAは特定の証券会社に所属せず、独立した立場から顧客に対して、長期的な運用提案を行い、戦略を助言する。さながらライフパートナーともいえる存在です。大手証券会社をはじめ、組織に所属していれば、転勤や部署異動に伴い、3~5年のスパンで担当替えを余儀なくされます。顧客の満足度を第一優先に、一生涯を通じて顧客と寄り添い、顧客目線の資産運用アドバイスを提供し続けたいと願う人にとっては確かに選び甲斐のある選択肢といえるでしょう。また2014年の金融庁による「金融モニタリング基本方針」の発令以後、コンプライアンスの強化により、扱う商品の制限や勤務時間の規制などから自由度が低くなったことに対して多くの証券営業担当者が抱えていたくすぶりがIFA人気を後押ししたかもしれません。

 当社ではこの度、この分野の第一人者でいらっしゃる株式会社Innovation IFA Consulting代表取締役、馬場勝寛氏にお話をお伺いすることが出来ました。馬場様は「日本の金融機関に勤める全ての人とそのお客様に「IFAという新しい選択肢」を与えたい」という経営理念を掲げ、業界をリードしていらっしゃいます。

 まず、IFAという仕事の魅力ついて伺いました。馬場氏は「なによりもお客様から証券会社の一営業担当としてではなく、ひとりのビジネスパーソンとして見て頂けることが一番」と言われました。顧客との長期リレーションや商品の幅の広さ、報酬水準にばかり注目していた私どもにとっては、大きな気付きでした。

 とはいえ、大手金融機関を離れ、独立系ファイナンシャルアドバイザーとして挑戦することは当然リスクもあり、また、人によって向き不向きがあります。とかく個人プレイヤーへ転身すれば、より稼げると思われる方が多いのですが、もちろんそれも人次第です。バック率の規定や雇用形態によって報酬にも個人差があります。転職者のこうした不安にどう応えるべきなのでしょうか。馬場氏に伺いました。「もちろん生涯にわたり顧客に選ばれる個人プレイヤーであり続けるためには努力し続けることが必要です。資産運用の提案だけでなく、タックスマネジメントや保険、不動産などあらゆる分野で顧客のニーズに応える必要があるからです。一口に富裕層、資産家といっても、医者、起業家、スポーツ選手などあらゆる業種業態に精通する必要がありますし、扱う商材の幅も当然、増えます。こうしたビジネスの機会を自己成長の醍醐味だと捉えられる方なら、挑戦し甲斐はあるはずです。」

 では、実際にIFAに転職して成功される人はどのような人なのでしょうか。馬場氏は自社の採用に際し、「IFA一択ではなく、大手金融機関、異業界、起業など数ある選択肢を吟味した上で最終的にIFAを選択された方は強い」として、転職にあたり様々な選択肢をじっくりと検討したうえで志望されてきた方を歓迎されるといいます。そして「大手金融機関は我々のライバルではありません。共に、金融業界を盛り上げる仲間なのです」と続けて下さいました。

 ここまで最近注目が高まりつつあるIFAについて考察して参りました。発展途上のIFAビジネスはどちらかといえば少数精鋭の組織が多く、コミュニティーが小さい。そのため、単に企業の雇用制度や体制だけではなく、肌感覚でその会社の風土や文化に合うか合わないかを事前に知ることも重要なポイントといえます。
だからこそ、弊社のような転職エージェントが助言できる意味は大きいと自負しております。ご自身のキャリアパスを見据えた上で、IFAという選択肢にご興味ある方は是非、ご相談ください。
 
 専任コンサルタント 遠藤大輔

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